安全対策

スポーツをする上で、ケガをすることは避けては通れません。
しかし、どうしても避けなければならないことがあります。
スポーツで命を落としてしまうことです。

野球で命に関わる重大な事故になるのは、ボールが胸に当たって心臓震盪(しんぞうしんとう)が起きてしまったときです。

心臓震盪とは、心臓の真上あたりに衝撃が加わることで重大な不整脈を引き起こし、心臓が細かく痙攣(けいれん)して全身に血液を送れない状態のことです。
適切な処置がなければそのまま突然死に至ります。
心臓震盪ー日本医師会

衝撃が強いと起きやすいというわけではなく、ある程度の強さの衝撃と当たった場所と心臓の動きのタイミングがそろった時に発生してしまいます。
また、特に子どもに起こる事が多く、健康な体でも、条件が重なると心臓震盪の状態になってしまいます。

心臓震盪の唯一の治療法はAEDによる除細動です。
最近はAEDが普及したことにより、救命率が改善してきています。

ただ、今回、北摂ベースボールアカデミーが主催するイベント会場の豊中市千里北町公園野球場には、AEDが常設されていません。
球場を管理するための巡回車の車内にあるそうですが、事故が発生した時にすぐに使えるわけではありません。

そこで、豊中市の健康増進課より貸出を受けてAEDを用意することにしました。

また、指導者は普通救命講習を受講し、AEDの使い方を習得しております。

子どもたちの命を守る体制を万全にした上で、野球をおもいっきり楽しんでもらいたいと思います。