子どものあいさつが少ない?その理由と3つの効果的な実践例

子どものあいさつ不足が心配!?

  • うちの子はあいさつができません。
  • 子どもに自発的にあいさつをしてほしいのですが、どうしたらいいでしょうか?

このように、あいさつをしない子どもに困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

コミュニケーションを始める手段として非常に重要なのが「あいさつ」。

それなのに、わが子があいさつをしない。

その気持ち、私もよく理解できます。

こんにちは、北摂ベースボールアカデミーの井上です。

私は18年間、高校の教員として勤務。

野球部の監督や部長も務めてきました。

そして、2023年4月からは初心者向けの野球教室のコーチをしています。

日々の野球教室の現場や教員時代の経験からも、自発的にあいさつができる子どもは本当に少ないと感じます。

今回は、野球教室に通う子どもたちの様子やこれまでの経験をもとに

「なぜ子どもはあいさつができないのか」

「どうすればあいさつができるようになるのか」

についてアドバイスします。

なぜ子どもはあいさつができないのか

結論:あいさつをするのは怖い!

私たちはよく子どもに「あいさつをしなさい」と言いますが、子どもたちはあいさつするときにどのように感じているのでしょうか?

「あいさつして無視されたらどうしよう」

「あの人、なんかむすっとした顔してるよ」

相手に声をかけることは、実は子どもたちにとって怖くて勇気がいることではないでしょうか。

あいさつしたくてもできない、できる雰囲気にない。

私たち大人にもそんな経験ありますよね。

なんかあいさつしにくいな、なんて感じたこと。

どうでしょうか。

あいさつをすることは、大人が思っている以上に子どもにとっては難しい技術かもしれませんね。

だから子どもがあいさつをしなくても責めてはいけません。

「そんな悠長なことを言っている場合ではありませんよ」

という声も聞こえてきそうですね。

ではどうすれば子どもがあいさつをできるようになるのでしょうか?

どうすれば子どもがあいさつできるようになるのか

結論:大人が手本を示すこと!

毎回の野球教室で心がけている実践例を3つ紹介します。

実践例1:大人が笑顔で子どもより先にあいさつをする。

「笑顔」と「先に」がポイントです。

あいさつをすることは楽しいことであり、気持ちの良いことなのです。

それを大人が率先してするのです。あいさつされるのを待っていてはいけません。

さらに、口角を上げた最高の笑顔であいさつをしてあげるととても気持ち良く感じるでしょう。

子どもたちがそれを理解すれば、喜んであいさつをしてくれるようになります。

実践例2:最初に子どもの名前をつけてあいさつをする

「〇〇くん、こんにちは」といったように、あいさつの最初に子どもの名前をつけることで「このあいさつはあなたに向けて言っているんだよ」というメッセージが強調されます。

その子にとっては特別なことと感じられるでしょう。

そして、その喜びを感じると別の友達にも同じように接するようになります。その友達が喜ぶと、あいさつすることが楽しいと分かり、あいさつが習慣化する可能性が高まります。

相手が喜んでくれると、また同じことをしたくなる気持ちは大人も同じですよね。

実践例3:見返りを求めない

しかし、あいさつしても無視されることもよくあります。

声が届いていない可能性もありますが、そうであっても、あいさつに返事が返ってくることは期待していません。

見返りを求めません。

ただ、教室に来てくれたことや、あなたの存在を認めていることを伝えているだけです。

まとめ

野球教室で子どもを見ていて感じることは、子どもは子どもなりの考えや価値観があるということです。もちろん躾として大人が導いてあげることも必要ですが、それにはタイミングが重要です。

よく子どもを観察し、こんな風に育ってほしいなと思うことがあれば、まずは私たち大人が手本を示してみてはどうでしょうか。

人生を豊かにするきっかけにもなるあいさつ。

まずは私たち大人が笑顔であいさつを楽しむことから始めてみませんか。

子どもの成長を長い目で温かく見守ってあげてください。