子どもが野球を始めたい!初心者の親が知っておくべきこと
バットとグローブどっちを買う?
- 子どもが野球をやりたいと言っているけど何からしていいのかわからない
- 道具は何が必要?
- 投げる・捕る・打つ、いろいろあるけど初心者は最初に何をしたらいいの?
このように、初心者の子どもが野球を始めるための第一歩にお悩みの保護者の方々も多いかと思います。
確かに野球は、投げる・捕る・打つといった要素が多く、何から始めたらいいのか迷うこともあるでしょう。
こんにちは、北摂ベースボールアカデミーの井上です。
私は18年間にわたって高校の保健体育科の教員として、また野球部の監督や部長も務めてきました。
また現在は初心者向けの野球教室のコーチをしています。
これまでの経験から何をすれば良いのか分からない保護者の方々にアドバイスをしたいと思います。
◎結論、まずはバッティング!
こう言うと「えっ、初心者がいきなりバッティングなの!?やっぱりキャッチボールが基本じゃないの」という声が聞こえてきそうです。
私の経験からも野球の練習と言えば「キャッチボールから始めよう」という考え方が多く、また親になると子どもができたら公園でキャッチボールをしたいという夢を持つ人も多いのではないでしょうか。
しかし、キャッチボールは実は非常に難しいのです。
言葉で言うと「投げる・捕る・投げる」だけですが「投げる」だけでもとても複雑な運動です。
「捕る」のも利き手と反対側なので、最初はうまく捕れません。
初心者の子どもたちにとって(そして大人たちにとっても!)キャッチボールは意外と難しい…。
ではなぜバッティングがおすすめなのでしょうか?
大切にしたい考え方は「子どもにとって何が1番楽しいか」です!
理由1:バッティングは楽しい!
普段の野球教室では様々なプログラムを行っていますが、子どもたちにとってやはりバッティングが1番楽しいようです。
私たちコーチが「さぁバッティングするよ」と声をかけると、子どもたちは我先にとバットを取りに行きます。
また、私たちは子どもたちが野球場で自由に遊ぶ「野球場開放」も実施していますが、多くの時間をバッティング練習に費やしている姿が見られます。
割合で言うと「バッティング:投げる捕る=8:2」くらいでしょうか。
私が高校野球の指導者をしていた時も、同じ光景を何度も見てきました。
中には投げることが好きな子や捕ることが好きな子もいましたが、好きなことをやっていいよと言うと、ほとんどの子どもたちはバッティング練習をすることを選んでいました。
これらのことから分かるように、単純にバッティングは「楽しい」のだと思います。
子どもたちは楽しくないことや難しいことはやりたがりません。
楽しそうだな、面白そうだな、なんかやってみたいなと思えることに夢中になります。
私たち大人だって同じですよね。
理由2:運動神経、爆上がり!
ハンドアイコーディネーションという言葉を知っていますか?
ハンドアイコーディネーションとは手と目を連動させる能力のことです。たとえば、飛んできたボールをキャッチして投げることやバットで打つことです。
ここで、バットでボールを打つことが、ハンドアイコーディネーションを向上させるトレーニングになる理由を説明します。
- バットを振ることで、手と目を連動させ、正確にボールを打つことができるようになります。
- バットを振る動作は、手と目の反射神経を刺激することで、ハンドアイコーディネーションの発達を促します。
- バットでボールを打つことで、手先の細かい動きや手の力の調整が必要になるため、手の巧緻性や筋力も同時に養われます。
- バットでボールを打つことは、身体能力全般を向上させるためにも有効です。また、運動神経を刺激することによって、将来的にスポーツに取り組む力をつけることができます。
このような能力は成長した後に身につけるのが難しいと言われています。
楽しみながらバッティングをすることによってこのような能力も自然に身につくのです。
理由3:手軽に楽しめる!
バッティングをするために必要な道具は、バットとボールです。
そして、子どもが打ち、親が投げることになるでしょう。
バットやボールがない場合、または子どもにとって重すぎるバットや硬すぎるボールの場合は楽しむことができません。
しかし、安全かつ低コストで楽しめる代替品を用いることができます。
例えば、バットの代わりにサランラップの芯などを使用することもできます。
最初は素手でも大丈夫です。
慣れてきたら、プラスチックバットやバドミントンやテニスラケットなど当たる範囲が広いもので練習することもできます。
ボールの代わりには新聞紙やチラシを丸めたもの、風船などがあります。
また、スポンジボールなど軟らかいボールも100円ショップで手に入ります。
これらの組み合わせによって自宅など狭いスペースでもバッティングの練習が可能です。
雨の日でも練習することができるため、わざわざ外出しなくてもいいかもしれません。
(でも、安全には気をつけてくださいね。)
【野球がうまくなる室内遊び】子どもが熱中するクリケットゲーム
https://youtu.be/V4OTjBoTuJg
このように道具の工夫をすることで初心者の子どもでもバッティングを楽しむことができます。
まとめ:初心者が野球をやるなら、まずはバッティング!
細かいことは気にしないで、バットに当たったら「ナイスバッティング」と褒めてあげましょう。
空振りしても「大丈夫、次は打てるよ」「がんばろう」と前向きな声をかけてあげましょう。
子どもがやりたいと思っていることを尊重し手助けをすることがとても大切です。
打てるかどうかよりも「またやりたい!」と思えるような環境を作ってあげることが重要!
そんな子どもたちをサポートする最高のパートナーがそばにいるならそれは子どもにとって最高の状況となります。
親が子どもとともに成長の喜びを分かち合うことができれば、どんな優秀なコーチにも負けない最高のパートナーとなることでしょう。
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